休日分散化

なぜ休み方改革を民間企業が推進?キッズウィークに至る取組み方?

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民間5社で休日分散化を実施

民主党政権時代に掲げた日本全国を5ブロックに分けて休日を分散化する取り組みは、政権交代したことで一旦、振り出しに戻ってしまいました。そこで進展しない法制化に対して、経済同友会 観光立国推進委員の集まりから星野リゾートが中心になって2014年、休暇分散化に取り組む動きがあらわれました。星野リゾート、ベネッセ、日本交通、ベネフィットワン、ポピンズの5社によりは昨年、休日分散化推進事務局(事務局:株式会社休日デザイン研究所 代表 鈴木潤士)を設置し、独自に休日の分散化へ乗り出しました。

後ろ倒しゴールデンウィーク

5社の社員に対して、GW中の出勤を推奨し5月末頃に出勤日分の代休取得をするというもの。200名以上の社員が参加したこの施策は「GW中はどこに行っても混んでいるし、宿泊料金が高いけど、後ろ倒しにより世間の平日に休んだことで、どこに行っても空いていたし、宿泊料金も安かった」「年取った両親とゆっくり旅行に行くことができた」「平日の休みを満喫できた」と言った、好評ばかりが目立った結果でした。
もちろん、全社で休むわけじゃなく、トライアルの意味もあって部署ごとに取得したりしなかったりで社内でも調整はしていたのは事実ですね。

こんな課題も

良いことばかりな「後ろ倒しGW」でしたが、やっぱりちょっと課題も。
一番多かったのは「会社がGWを後ろ倒ししても子供の学校が休みにならないから、家族旅行とか行くことができない」というもの。
確かに会社が推奨しても学校と休みが合わなければ、家族の時間なんて取れない。

ヨーロッパではずっと前から地域ごとの休日分散化を実施

ヨーロッパの夏のバカンスシーズンは6月下旬から9月上旬までの3カ月半も続区のを知っていますか。でも、夏のバカンスシーズンだから会社や工場がすべて休業し、街から人影が一斉に消えてしまうなんてことはないです。バカンスシーズン中に社会機能が停止するようなことはないんですね。

これが実現できるのは「休日分散化」が存在しているから。ドイツは16州で夏休み(小中高などの学校の夏休み)時期が異なっていて、例えばブレーメン州は6月24日から8月4日まで、バイエルン州は8月2日から9月13日までとなっている。つまり約40日間の夏休みのインターバルが生まれているんですね。

州によって異なるのは夏休みだけじゃなく(学校の)秋休み・冬休み・春休み、法定の祝日などカレンダーを見ると16州がまるで独立国家のよう。もちろん、分散化には人為的な都合だけでなく宗教上の理由もあり、カトリックの盛んな州はその祭日、プロテスタントの盛んな州はその祭日をそれぞれ休日としている。

フランスは3分割

フランスでも全土を3つに分割し、2月の2週間の休日と、4月の2週間の休日を1週間ずつずらしていたりします。でも、これはあくまで「学校カレンダー上の連休」であり「会社や役所も休みとなる法定の休日や祝日」とは異なる点があります。つまり、分散休日中も会社は営業し、役所は窓口を開けるというように、日本のゴールデンウイークとは内容が異なるということ。

ドイツやフランスと、日本の休暇の取り方を比較する、これをそのまま日本版としてコピーするのは日本社会に合わない。ゴールデンウイーク分散化の話題はさまざまな意味で日本人の休暇の取り方を再考する好機になると思うばかり。

休み方改革の施策のうち「キッズウィーク」の自治体の取組みについてはコチラ

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