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経済複雑性で見る海外と日本の違い

経済複雑性という指標

経済複雑性指標(ECI)という言葉をご存知でしょうか。正直、あまり聞きなれない言葉です。

経済の複雑さのレベルを数値化したもの

国家のもつ多様性の指標および製品の偏在性の指標を組み合わせることによって、主に他国への輸出品(有形無形含む)の複雑性を示したのもの。

これは従来の経済学ではなかなか扱わない要素、経済成長における初期値依存性などが重視されるケースもあり、経済学の歴史において新しい考察分野として注目されています。

経済複雑性指標が高い国は経済力がある国であり、特に人々のイメージを結晶化・具現化する能力の差が、そのまま国家間の経済落差を生み出していると考えられていて、その国の経済力の厳選は、その国の国民の想像力にあるということもできます。

経済複雑性についてはOECサイトをご覧ください。

世界No,1の経済複雑性 日本

2000年以降、日本が16年連続で経済複雑性指標において世界1位の座にあり、つまり日本が世界に通用するオリジナリティーのある製品やサービスをたくさん抱えていると認識されています。日本は一人当たりGDPでは中国などの他先進国に差をつけられはじめていますが、高度でユニークな製品を多く生み出し輸出しており、経済複雑性指標においては他国が比較し得ない成果を上げていることが評価されています。

では、他国とどれだけ違うのか。下図が日本の輸出の複雑性度合を表した表です。対象としてオーストラリアを見て見ます。明らかに日本の産業構造と異なることが分かります。

日本の経済複雑性
オーストラリアの経済複雑性

経済複雑性指標による日本の強み

産業基盤の複雑性

天然資源に乏しい日本は、高度成長期より色々な分野で技術力を高め、多くの革新的な製品を現在に到るまで世界に輸出してきました。さまざまなモノを創り出す産業基盤を有しています。

業界業種を越える価値の創出

日本の独自の価値観や文化の差異は人とモノの相互作用のなかで新しい価値を生み出しています。他国との関係性の中で経済複雑性において必要な要素が揃っています。

時代の枠組み・価値観の転換へ

多種多様な業種が混在する日本において、現在のコロナ禍でグローバルな貿易への影響が非常に大きい。上図の通り、製造業が大いに日本にとって経済損失が痛手になっています。しかし、複雑性があるがゆえの独自性、創造性、革新性など様々な価値への選択肢も同時に存在しています。

業界業種における働き方・休み方への取組みは、在宅勤務・テレワークでも未実施企業の割合が多い現状など、個々の業種および企業で細分化されたものであることで、企業の独自性、創造性、革新性が保たれ、従業員にとって最適な働き方に転換されます。他社の真似ではなく、新たな価値が生まれるこのタイミングで自社の特徴に基づく取組みを行なうことが重要です。

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